
シグナル先輩!
先日キャリアショップでプラン相談したら、いろんなオプションを勧められたんです。あれって本当に必要なんでしょうかニャ?

ニャン太君、それはいい質問だよ。
実はキャリアショップはキャリア本体とは別会社が運営していて、オプション加入でマージンを得ているんだ。
今日はそんな大手キャリアの高額料金を支える“収益構造”について、遠慮なく話していこう!

結論!
大手キャリアの高収益構造
3社寡占が生む高額料金
日本の携帯電話市場は長らく、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3社による寡占状態が続いてきました。2020年に楽天モバイルが第4のキャリアとして参入したものの、大手3社の市場支配力は依然として強力です。
この寡占状態により、各社は値下げ競争に走らず高い料金水準を維持したまま、付加価値サービスで差別化する戦略を採ってきました。
政府の値下げ要請を受け、オンライン専用プラン(ahamo・povo・LINEMOなど)こそ登場したものの、実店舗でのサポートを求めるユーザーは依然として従来の高額プランを使い続けているのが現状です。
出典:ONE CAREER「【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い」

ネットで簡単に契約できるとわかっていても、ついショップに行ってしまうニャ〜〜。

そこが大手キャリアの狙いなんだ!
店舗サービスを理由に、高額プランに留める力が働いているってことさ。
驚愕の20%超え!大手キャリアの利益率

大手キャリアの営業利益率は20%超えと、一般的な企業(5〜10%程度)の倍以上にあたります。
月額7,000円のプランを契約している場合、毎月1,400円以上が各社の純利益として入る計算で、年間なら16,800円にもなります。
これがサブブランドや格安SIMなら、料金自体が半分以下になるケースも多いのです。
キャリアショップの真実
キャリアショップの正体とマージン構造

一見「ドコモショップ」「auショップ」「ソフトバンクショップ」はキャリア直営店のように見えますが、実際は販売代理店が運営しているケースが大半です。
「キャリアショップを運営する販売代理店の企業数は1次、2次をあわせて約800社あり、うち1次代理店は36%、2次代理店は64%となっている。運営する店舗数でみると、1次代理店による運営(直営)が64%、2次代理店による運営(FC)が34%、通信キャリアによる運営(キャリア直営)が2%となっている。」
出典:株式会社MM総研「キャリアショップは販売拠点から地域サービス拠点へ」
つまり、ほとんどのキャリアショップはキャリア本体とは別の企業が運営し、キャリアが設定する販売手数料やマージンを得ているのです。

えぇっ!
てっきり全部キャリアが直接やっているのかと思ってましたニャ

多くの人がそう思っているよね。
その“誤解”が、高額オプションを契約させやすくしている一面もあるんだ。
オプション販売の裏側
キャリアショップがオプション契約をしつこく勧める理由は、キャリア側から設定される営業目標と代理店の手数料構造にあります。
総務省の調査によると、キャリアショップ店員の4割以上が「利用者のニーズを確認せず、上位プランやオプションを勧誘した経験がある」と回答
出典:総務省「検討の方向性(案)について (代理店の在り方に関する事項)」
さらに販売代理店も、キャリアの目標未達成で手数料の減額や厳しい処分を受ける可能性があるため、不要なオプションでも積極的に売らざるを得ない実態があります。
「キャリアが設定する目標の達成により手数料額が決まり、評価が低いと手数料の大幅減額や、強制閉店措置が取られる」
「オプションや他業種の商材など、多種多様なものを勧めなくてはならず、利用者から感謝されることは少なく、スタッフは罪悪感ばかりがたまっていく」

ショップのスタッフさんもノルマや目標があって、苦しそうですね…。

そう!
だから『キャリアショップにはなるべく行かない』のが一番の自己防衛策だよ。
ダークパターンと解約の難しさ

解約のハードルとその背景
大手キャリアは長らく、解約を難しくするダークパターンと呼ばれる手法を用いてきました。
2020年の電気通信事業法改正により、事業者には「遅滞なく解約できるよう適切な措置を講じること」が義務付けられましたが、実際には依然として煩雑なケースがあります。
「ダーク・パターンは、企業のブランドイメージや信用を損なうだろう。例えば、SNS上でサービスの退会方法がわかりにくく問題となり、ネットニュースに掲載されるということが定期的に起きている。」
出典:株式会社KDDI総合研究所「そのサービス、退会方法がよくわかりません! ―ダーク・パターンとその対策―」
「気づかないうちにオプションに加入させられ、解約の手順が複雑」「電話で解約手続きを申し出ると、引き止めトークに長時間費やされる」といった事例がネット上でも多く報告されています。

気づかないまま継続されるオプションって厄介ですよね…。
困るニャ~。

まさに“ゴキブリホイホイ”みたいに、一度入ると抜けにくい仕組みがあるんだ!
電話での引き止め対策
キャリア乗り換え(MNP)を電話で伝えると、“引き止めクーポン”と呼ばれる割引を提示される場合があります。
法律上、MNP意思表示後の過度な引き止めは禁止されていますが、「クーポンを利用したい」というユーザー側の要望に対しては暗黙的に許容されているケースも…。
出典:正直スマホ「auオンラインショップの機種変更クーポン6選【2025年4月最新】」
- ショップでの解約時間:30分程度で完了とされますが、待ち時間や引き止め対応でそれ以上かかることも。
- 対抗策:事前にMNP予約番号をネットやアプリで取得し、毅然と断る姿勢を見せることが重要です。

対面で断るのって勇気要りますニャ…。
でも頑張るしかないんですね!!

オンラインなら余計な説得もないから、まずはネットで手続きするのがおすすめだよ。
まとめ
高額料金を支える仕組み
賢い消費者の対応策

- 仕組みを理解する
- 目的から手段を考える
これがこのブログのコンセプト!
これからも現代のスマホ通信の世界にズバッと切り込んでいくからよろしく!
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