
シグナル先輩!
最近、格安SIMに乗り換えて通信費がグッと下がったんですが、災害時って大手キャリアより不利になったりしないですか?
いざという時に繋がらなかったら困るニャ…。

大丈夫だよ、ニャン太君。
格安SIMでも災害対策をしっかりしておけば、十分安心して使えるんだ。
むしろ、複数回線を持つとか、普段からの準備次第で大手キャリアよりリスク分散しやすいケースもあるんだよ。
今日はそのポイントをまとめて解説していこう!

結論!

要するに格安SIMでも大手キャリア並みに災害時に対応できるってことですか?

そういうこと!
完全に同じというわけじゃないけど、しっかり準備すれば『格安SIMだと繋がりにくい』なんて不安も解消できるんだ。
次の章では、その理由と各社の支援策を具体的に見ていこう!
格安SIMと大手キャリアの災害時対応比較
災害時の回線復旧優先順位の実態
優先度の差は思ったほど大きくない
災害時の緊急電話や緊急速報は回線種別にかかわらず優先度が高く、格安SIMだからといって一律に不利になるわけではありません。
もちろん潜在的に格安SIMはモバイル通信の混雑時に著しい速度低下を発生しますのでモバイル通信に頼らない音声通信を前提とします。
出典:総務省「災害時優先通信」
基地局復旧はキャリア依存
格安SIMも大手キャリアの回線設備を使うため、基地局が被災した場合の復旧作業自体はキャリア主導。
結果的に、格安SIMユーザーも大手キャリアとほぼ同じタイミングで回線が復旧します。
各社の災害支援プログラムと実績
大手キャリアの災害支援プログラム
無料通話・データ無制限などの特別措置が発動される場合があります。
格安SIM各社も大手キャリアと提携しているところは同等の支援を受けられるケースが増えています。
過去の災害事例から見る実績
台風や地震など大規模災害時の実績をチェックしておくと安心。
支援開始が早い会社、避難所向けに無料Wi-Fiを提供する会社など、企業姿勢に差が出ることもあります。
今後、令和7年度(2025年度)末頃の導入を目指し、技術的な検討・検証等を継続するに当たり、検討結果に基づく技術基準
の整備など、政策決定に係る議論が深まっていくことが予想されるため、IPネットワーク設備委員会の下に「非常時における事業者間ローミング等に関する検討作業班」を設置して、調査・検討を実施する。出典:総務省「非常時における携帯電話サービスの事業者間ローミング等に関する電気通信設備に係る技術的条件 一部答申 概要」
2025年度末に向けて総務省では、災害時には事業者間のローミング(他社回線の利用)を可能にする取り組みを進めています。

ニャるほど。
格安SIMも大手の設備借りてるなら、急に通信できなくなるわけじゃないんですね。でも、何か特別に準備しておいた方が良いことはありますか?

おっ、良い質問だね!
次はまさにその“平時からできる準備”の話。
いざという時に慌てないためにも、具体的な対策を確認しておこう!!
平時からできる通信確保の準備
デュアルSIM活用術と機種選び

回線リスクの分散
一つのSIMが繋がりにくくても、もう一つの回線を使えるデュアルSIM対応スマホは災害時に強みを発揮します。
たとえば「メイン回線は格安SIM、サブ回線は月額が安い別ブランド」などの組み合わせが有効。
2025年4月現在のミドルクラス以上のスマホではデュアルSIM対応のものが多いです。
バッテリー対策と省電力設定
停電時の最大リスクは「電源確保」
モバイルバッテリーやソーラーチャージャーを常備しておけば、長期間の停電時でも通信手段を維持しやすくなります。
また、手動で充電可能な小型発電機を防災用品と共に準備するのも有効でしょう。



省電力モードの活用
災害時にはバッテリーの消耗を最小限に抑えるため、画面オフや機内モードの使い方を工夫しましょう。
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オフラインマップと重要データのダウンロード
ネットに依存しない地図アプリの準備
Googleマップなどでオフラインエリアをダウンロードしておけば、通信が途切れても現在地や避難経路を確認できます。
防災用品と共にお住まいの地域の物理地図を用意するのも良いでしょう。
連絡先・身分証明書類の電子データ保管
免許証や保険証の写真データ、重要連絡先リストなどを端末やクラウドに保管しておくと、紛失・避難時でも対応しやすいです。
物理的に個人情報を保管することは災害時に紛失するリスクがある為、最低限電子化は必要です。

ニャ〜〜、確かに電源が切れたら格安SIMも大手キャリアも関係ないですね。
あと、オフラインマップって意外と便利そうですね!

そうなんだよ。
『通信そのものの対策』に注目しがちだけど、電源や地図アプリの事前ダウンロードなんかも本当に大事なんだ。
次は、実際に被災してしまった時の通信確保テクニックを詳しく見ていこう!
被災時のコミュニケーション確保テクニック
公衆Wi-Fi活用と安全対策

避難所や公共施設のWi-Fiを活用
災害時にWi-Fiを無料開放する自治体や大手キャリア、コンビニなどがあります。
格安SIMユーザーももちろん利用可能です。
セキュリティリスクに注意
公衆Wi-Fiは暗号化されていない場合もあるため、個人情報の送信は避けるなど最低限の注意が必要です。
大手チェーン店などの名の知れた店舗や行政機関以外のWi-Fiは繋がないようにしましょう。
データ通信量を最小化する設定術
被災時は動画自動再生をオフにしたり、画像の表示品質を落とすことで通信量を抑えられます。
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テキスト中心の連絡を心がける
音声通話やビデオ通話は混雑しがち。モバイル回線を利用するLINE電話等はまず使えませんし、他の方のことを考えて避けるべきです。
回線を圧迫しないメッセージ中心のコミュニケーションを心がけましょう。
緊急通報と家族間連絡の優先順位

緊急通報(110/119/118/171)は最優先
どの回線でも通じやすい設計。万が一の時は通報を最優先すること。
スマホがロックされていても利用が可能です。
番号の詳細
※平時のうちにスマホへ登録し、家の中の見える位置へ掲示しましょう!
家族や親しい人への連絡手段を複数用意
音声通話がダメでもSNSやメールで連絡できる場合あり。
連絡手段を複数リスト化しておくと安心です。

災害時、回線が繋がりにくいと言ってもWi-Fiやテキストメッセージをうまく使えば連絡は取りやすくなるんですね!

そうなんだ!
『繋がらない』状況を嘆く前に、どう活用するかを考えたほうが結果的に早く連絡がつくよ。
もしもの時に備えて、今のうちに設定方法を試しておくのがベストだね!
まとめ
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- 仕組みを理解する
- 目的から手段を考える
これがこのブログのコンセプト!
これからも現代のスマホ通信の世界にズバッと切り込んでいくからよろしく!
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